このお野菜なぁに?ママはこれだけで十分です。
以前、食育について少しお伝えしました。
私は食育は、日々の積み重ねだと強く実感しています。
一日三食。
何もしなくても、考えなくても、食に触れる機会は一日に三回もあります。
普通に生活していて、こんなにも機会を得ることができるって本当に貴重ですよね。
保育園ではそれ以外にも、「食育の時間」として、クッキングをしたり、
食べ物について学ぶ機会を設けていました。
今日はこの食育の時間に実施していた食育の進め方を、詳しくご紹介したいと思います。(栄養士としての顔をお見せできれば・・・笑)
もちろん、お家でもできるように簡単にお伝えしますね。
食育の進め方で悩まれている保育園の先生や、栄養士さんにも届くと嬉しいです。
保育園での食育の進め方
テーマを決める
目的を決める
導入について考える
実施プランを練る
考察・反省を行う
簡単に分けると、この5項目です。これらの項目について考え、進めていきます。
それでは一つずつポイントをお伝えしますね。
テーマを決める
テーマと言われても・・・何をどんな風にテーマにしたら良いか。
まず、初めに難しく感じてしまうところかもしれませんね。
以前お伝えしたように、食育とは日々の積み重ねです。
mamanokininaru.hatenablog.comお家でする時にはこのテーマにしよう!と、難しく感じる必要はないです。
今回は保育園での内容に沿って書き進めている為、堅く感じてしまうかもしれませんが心配ありません!日々の生活の中で食べ物の話をするだけでも立派な食育です!!
テーマを決める際に最も重要視していること
私が、保育園でテーマを決める際に最も重要していることは、季節です。
日本特有の四季。重要視しないともったいないですよね。
季節を重要視とは、どういうこと??
春夏秋冬。それぞれの季節には旬の食材というものがあります。
旬とは、その食べ物が一番新鮮で美味しく食べられる時期です。
旬の食材に目をつければ、テーマに困ることもほとんどありません。
また、日本には一年間を通して伝統行事と呼ばれるものが多数あります。
この伝統行事は食と強く結びついていることが多いです。
これについても、また詳しくお伝えできればと思います。
目的を決める
テーマが決まったら、次は目的です。
そのテーマで、どんなことを伝えたいか。どんなことを知ってもらいたいか。
子どもたちに伝えたいことを考えます。
この目的があるかないかで、実施当日、ぼやーっとした食育の時間になるか、
中身のある食育の時間になるか。
大きく違いが出ます。
私もぼやーっとした食育になってしまったことがあり・・・気づかされました。苦笑
お家ではここまでしっかり考える必要がありませんが、
こういうことを伝えたいなぁ
こんなことを知ってもらいたいなぁ
こんなことを体験してもらいたいなぁ
と、思うことがあればそれが目的になります。
普段の生活で子どもたちに対してママが思うこと・感じること。
それが、立派な目的になります。
導入について考える
いかに子どもたちの興味を惹きつけられるか
テーマに基づいた食育を実施するのですが、
いきなり、小さな子ども達に、
「はい、じゃぁこんなことをします」
と説明しても「???」・・・ちんぷんかん・・・だけならまだしも、
見向きもしてもらえない可能性も・・・
とにかく、今から実施する食育に興味を持ってもらうことが重要です。
この、興味を持たせる為の導入方法が非常に重要だと思います。
例えば、関連する絵本の読み聞かせを行う。
ぬいぐるみを使う。などです。
絵本の読み聞かせは、興味を惹きつけられるうえ、簡単にできるのでオススメの導入方法です。
私も数々の絵本を食育に取り入れてきました。
子どもたちに人気のある絵本や、
導入に使用して効果的だったものも追々お伝えできるようにしたいです。
お家で実施する場合は、ここまでしっかり考える必要はないと思います。
極端に言えば、お家だと、この導入なく始めたとしても、
ママやパパの話、していることが自然と気になってくるはずです。
ママやパパが近くでキャベツを手に取り、触ったり眺めたりしているとします。
それだけで子どもたちは何をしているんだろう。何かおもしろそう。
と、気になってくるはずです。
このお野菜なぁに?と尋ねてみたり、
持ってみる?と持たせてみたり、
それだけで立派な食育になります。
スーパーに一緒に買い物に行くだけでも立派な食育です。
こう考えると、本当に日々の生活は食の学びのチャンスだということです。
実施プランを練る
保育園で実施する食育では、ここが重要な項目になります。
与えられている限られた時間の中で、わかりやすく、効率よく進められるか。
本当に重要です。
時間が無数にあったとしても、小さな子どもたちの集中力は長続きしません。
無駄な項目は省き、準備できることは最大限にまで準備して臨みます。
導入で惹きつけ、練られたプランを実施する。
クッキングでは特にそうですが、子どもたちにとって待ち時間が長いと
集中力が切れてしまいます。
実際に私も数々失敗してきました・・苦笑。
また機会があれば、失敗した例もお伝えして参考にしてもらえたらなぁと思います。笑
考察・反省を行う
家庭ではここまでする必要はありません。笑
あくまで、私が保育園で実施する場合です。
目的がはっきりしていない場合は、どんなにプランを練っても、導入がしっかりできても本当にぼやけてしまいます。
この目的に沿ってできたか。子どもたちに伝えることができたか。
実施プランに問題はなかったか。子どもたちの様子は?
等、客観的な目線で振り返ることができれば良いと思います。
実施中の子どもたちの様子や発言で気づかされることも多々あります。
日々の業務に追われてしまい、この考察がついつい後回しになることが多々あります。
これは反省点の一つでもあります。苦笑。
忘れてしまわないうちに振り返ることが大切です。本当に・・・笑
この肯定を行うことで、次の機会にも繋がっていきます。
自分の頭で考えて実施することが大切です。
おウチで食育の時間を取り入れるには?
おうちでは、ここまでじっくり考えていると堅苦しいですよね。
ここまで考えて進める必要はありません。
なんとなく、保育園ではこんな風にしているんだなぁと思ってもらえれば十分です。
子どもの興味を惹きつける
ここに重点を置いて考えてもらえれば、子どもたちにとっても
ママにとっても楽しい時間になるのではないでしょうか。
もちろん、何度も言いますが、堅苦しく考える必要はありません。
私が1番大事だと思うのは、日々の積み重ねだからです。
毎日の生活の中で声かけしたり、会話をしたり、で十分です。
子どもたちの中に少しずつ浸透していくと思います。
今回お話したのは、プラスアルファで考える場合です。
少し時間がある日に料理で使う野菜を見せたり、一緒に洗ったり、
小さなことを積み重ねていくこのプラスアルファについてです。
時間がない日に。疲れている日にムリをする必要はありません。
少しずつ。
塵も積もれば山となる。継続は力なり。
まさにこれですよね。
少し頭の片隅に置いておいてもらえれば嬉しいです。
以上、ママの気になる日々。
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